今日の東京以西はわりと暖かくて、過ごしやすかったですね。
明日もこんな感じですが、月曜日がすごい。 東京の最高気温が20度って書いてありますよ(たぶんそこまでは上がらないと思うけど)
そして火曜日からドンともとの冬に戻る……
体に悪いですよね~、こんなの。
連載中
《明日を抱いて》… エイプリルが本気で駆け落ちするとしたら、あの人しかいない。 そうです。 でもただの駆け落ちではなさそうなのが、じんわりと恐怖を誘います。
《冬が来れば》… こちらはほんわか。 このまま幸せを祈りたい気分ですが、欲その他がからむとなかなか難しい。
また間が空いてしまいました。 今日は世界的に大ヒットしたアットホーム的サスペンス。 1956年度の
『知りすぎていた男』です。
この話は、ヒッチコック監督が前にイギリスで、ピーター・ローレを使って作ったものの再映画化。 不気味な雰囲気がよく出ていましたが、戦後版はいかにもアメリカらしい明るさが出ていて、ドリス・デイが歌った【ケ・セラ・セラ】も大流行しました。
では、あらすじを。
アメリカの医者ベン・マッケナ(←ジェームズ・スチュアート)は、ブロードウェイのミュージカル・スターだったジョー夫人(←ドリス・デイ)と、7歳になる息子ハンクを連れて、パリで開かれた医学会議に出席した後、フランス領モロッコへ旅をしました。
カサブランカからマラケシュへ行く途中、バスの中でマッケナ夫妻がアラビア人の男につきまとわれて困っているとき、ルイ・ベルナール(←ダニエル・ジェラン)というフランス人の若い男が助けてくれます。
そのお礼として、夫妻はマラケシュに着いた時、ベルナールをカクテル・パーティに誘いました。
ベルナールは後で一緒にアラビア料理店へ行くことを条件として、招待に応じます。
その夜マッケナ夫妻は、ホテルにベルナールを招きました。
数分後、ノックの音が聞こえて、ジョーがドアを開けると1人の男が廊下に立っていました。
その男はベルナールの姿を見つけると、部屋をまちがえたと云って、あわてて帰って行きます。
すると突然ベルナールは、ベンとジョーをアラビア料理店に連れて行くことが出来なくなったと言い出し、急いで部屋を出て行きました。
マッケナ夫妻が2人だけで食事に出かけると、イギリス人のドレイトン夫妻がジョーの姿を認めて話しかけてきます。
翌日、ベンはドレイトン夫妻と一緒に、マラケシュの市場を見物に出かけました。
すると辺りがさわがしくなって、1人のアラビア人が背中を刺されて、何者かに殺されまし。
そのアラビア人は息をひきとるまえに、ベンの耳に秘密を告げました。
おまけに、アラビア人と思ったのは、ルイ・ベルナールの変装だったのです。
マッケナ夫妻は証人として警察に連れて行かれました。
ドレイトン夫人はハンクを連れてホテルに帰ります。
その後、ベンに不思議な電話がかかりました。
ベルナールが最後に言った「アンブローズ・チャペル」という謎の言葉を口にしたら、ハンクを殺すという脅迫でした。
ベンはハンクのことが気になって、一緒に来たドレイトンを先にホテルに帰らせて、様子を見てもらうことにします。
マッケナ夫妻が釈放されてホテルに戻ると、ドレイトン夫妻は息子のハンクを連れてすでに逃げた後でした。
ベンとジョーは後を追ってロンドンに向かいます。
ロンドンに着くと、ブキャナン警視が待っていて、ハンクの誘拐されたことを知っており、ベルナールは暗殺計画を調べるためにマラケシュに派遣されたフランスのスパイだったと告げました。
ベルナールの最後の言葉だけが謎をとく鍵であるとブキャナンは言いますが、ハンクの生命が危険にさらされるのをおそれて、ベンは謎の言葉を教えることを拒むのでした。
そしてベンは一人で、「アンブローズ・チャペル」という言葉をたよりに捜査を続け、それが教会であることを知ります。
ドレイトンはこの教会を預かっている牧師で、暗殺計画はこの礼拝堂を中心に画策されていたのです。
ベンは教会の中に入りハンクを救い出そうとしますが、ドレイトンに妨げられ、ハンクは敵の大使館に連れて行かれました。
暗殺はアルバート・ホールの音楽会で、ヨーロッパの某国の首相を倒す計画でした。
一方、ジョーは事情をブキャナンに知らせるためにアルバート・ホールへ向かいますが、、音楽会に来ているはずなのに姿が見えません。
狙われている首相の正面のボックスに、暗殺者のリアンがいます。
リアンはオーケストラに耳をすませて機会を待っていました。
そこへベンが教会からかけつけてきました。
暗殺はシンバルが鳴ると同時に行われることがわかったのです。
リアンがピストルをかまえて狙います。
ジョーが寸前に悲鳴をあげ、ベンがリアンにおどりかかりました。
リアンは逃げようとして、ボックスに落ちて死にました。
ベンはハンクが大使館に監禁されていることをブキャナンに告げて、救助を頼みますが、大使館は治外法権になっているので、捜索は不可能。
ジョーは大使館のパーティへ、ベンとともに招いてもらいます。
そしてパーティで得意の歌を歌い、ハンクに聞かせて口笛で応じさせようとしました。
ベンはハンクの口笛をたよりに監禁されている部屋を探し出し、ドレイトンがハンクを連れ出そうとしているところに襲いかかります。
乱闘で、ドレイトンは階段から足を踏み外しました。
ベンとジョーはやっとハンクをとりもどし、悪夢のような事件から解放されたのでした。
* * *
ヒッチコックという人は大したもので、イギリスではイギリス人に合うように、アメリカでは同じ話を巧みにアメリカっぽく仕上げて撮影しています。
特にドリス・デイ(1924~)はアメリカが一番元気だった1950年代を代表する明るいスターで、すごく美人というわけではないんですが笑顔がなんとも愛らしく、気立てもよさそうで、ハスキーボイスで歌うのがすてきでした。
それほど丈夫な体質ではなかったと記憶しているのですが、現在92歳でご健在です。
でも、ケ・セラ・セラという歌は、明るいようで実は投げやり(笑)な内容。
ものごとはなるようになる、明日のことなんか誰にもわからない、という意味なんです。 どういうこっちゃ。
こちらは主役二人が歌の練習をしているところ。 なんか楽しそうですね。 ちなみに映画はカラーです。
予告編は、
コチラ。
web拍手とブログ拍手ありがとうございます! 世界的に気候が少しずつ荒くなっているのは、氷河期の始まりだという説があるんですが、どうでしょうかね。 もしそうだとしても、本格的に突入するのは何万年も後のことでしょうけど。