午前中は強風が吹き荒れていました。
1時ごろから雨も加わって、ガサガサ降っていましたが、今は小康状態のようです。
連載中
《霧のベリンダ》… この屋敷には、通いのコックさん以外には、女性はいないんですよ(男社会)
では、美人で演技力も持ち合わせている女優、アナベラ(1907〜1996)の続きを。
1938年、彼女の代表作の1つ『北ホテル』が製作されました。
監督は、後に傑作『天井桟敷の人々』などを作ったマルセル・カルネです。
パリの北、サンマルタン運河に沿った裏町は、水門や橋、帯のような公園のある静かな区域で、ほとんど車の出入りのないところでした。
そこにひっそりと立つ庶民的な宿屋が、北ホテルです。
その晩は、公園の管理人の娘リュセットが聖体拝受したお祝いで、ホテルの食堂は賑やかでした。
やがて玄関に若い男女が現れ、1夜の宿を頼みます。 メイドのジャンヌが、二人を二階へ案内しました。
部屋へ入るとすぐ、二人は悲しい顔で抱き合います。
男はピエール(←ジャン・ピエール・オーモン)といい、失業したところでした。
女は彼の恋人ルネ(←アナベラ)で、身寄りのない孤児。
二人とも頼りる家族や親戚がなく、追いつめられて、心中しようとしていたのです。
やがてピエールが、最後の持ち金で買ったピストルを取り出し、ルネを撃ちました。
血を流してベッドに倒れるルネ。
その姿を見て、ピエールは足がすくんでしまい、動けなくなりました(オィ)
銃弾の音を聞きつけた隣室の男エドモン(←ルイ・ジューヴェ)が、部屋へ入ってきます。
パニックに陥った青年を見つけるとすぐ、エドモンは逃げろと目で合図。
反射的に、ピエールは窓から飛び出し、ピストルを公園に投げ捨てて走っていきました。
陸橋にたどり着いたピエールは、身投げしようとしましたが、勇気がなく(オーイ)、あちこちさまよったあげく、明け方に警察へ自首しました。
残されたルネは、幸いにも軽傷でした。
警官が、ピエールを連れて調査にやってきます。 ルネは、殺人未遂ではなく合意の上の心中だと、警官に話しました。
ピエールはそのまま、未決囚の拘置所入り。
ルネのほうは、行き場所がないので、ホテルの主人が同情して、メイドに雇ってくれました。
若くて綺麗なルネを、泊り客や隣人たちはさかんに口説きます。
怪我したルネを最初に見つけたエドモンも、態度には見せないものの、密かにルネに夢中でした。
それを愛人のレイモンド(←アルレッティ)に見抜かれて、喧嘩別れしたぐらいです。
やがて刑務所でピエールと面会したルネは、彼がすっかり暗くなってひねくれているので、失望しました。 心中する勇気がなかった自分を恥じているピエールは、心にもなく、ルネに別れようと言ってしまいます。
ルネはやけになりました。 エドモンが昔のやくざ仲間に追われているのを知り、彼をくどいて、駆け落ちしようと誘います(ヤバ)
もともとルネを愛しているエドモンには、渡りに舟でした。
二人はマルセイユ港まで行きますが、ルネはやっぱりピエールに未練があって、こっそりパリに戻ってしまいます(裏切りだー)
今度会いに行ったとき、ピエールは後悔していて、絶対に別れたくないと言いました。 ルネは、釈放を待つと約束し、二人はささやかな将来の夢を語り合いました。
7月14日、革命記念日、パリの町は歌と踊りと花火の音で大変です。
ルネが忙しく、客達に酒やケーキを配っていると、マルセイユから戻ってきたエドモンが前に立ちました。
気が咎めて目を上げられないルネに、エドモンは怒らず、逆に、ピエールがいよいよ明日の朝釈放されると教えます。
喜ぶルネを残して、エドモンはホテルの自分の部屋に。
そこには殺し屋のナザレトが待ち伏せしていることを、エドモンは知っていました。
やがて響いた銃声は、花火の音にかき消されて、誰の耳にも届きませんでした(哀)
翌朝早く、ピエールがルネを迎えに来ます。
エドモンの最後を知らない二人は、小さな荷を持って、再出発の旅に出ていきました。
ふられて希望を失いながらも、グッとこらえて死を選ぶエドモンが、渋いですね〜。
背が高く、声が低く、実に悪そうな(ゴメン)ルイ・ジューヴェ氏が、見終わった後は凄くかっこよく思えます。
やはり男はヤセ我慢が素敵!(勝手な意見)
高校のとき、初めてこのモノクロ映画を見て、アナベラさんのファンになりました。
で、原作になったウージェーヌ・ダビの「北ホテル」を読んだんですけど、全然映画と違って、ガッカリ。
心中未遂と、メイドになるのしか、同じ場面がないんだからー(怒)
後は、ブスで無愛想なルネと、しけたホテルの客たちとの陰気なからみだけ。
よくあの原作から、こんなロマンスを思いついたもんだー(謎)
web拍手ありがとうございます! 小話、あと少しで仕上がりそうです(喜) ただ、直したい個所がいくつかあるので、アップするのは来週の初めごろになるかな? 題は「幻の人」です☆
《?》、《?》、《氷の城》、《?》にご感想を寄せてくださった方々、ありがとうございました!
1時ごろから雨も加わって、ガサガサ降っていましたが、今は小康状態のようです。
連載中
《霧のベリンダ》… この屋敷には、通いのコックさん以外には、女性はいないんですよ(男社会)
では、美人で演技力も持ち合わせている女優、アナベラ(1907〜1996)の続きを。
1938年、彼女の代表作の1つ『北ホテル』が製作されました。
監督は、後に傑作『天井桟敷の人々』などを作ったマルセル・カルネです。
パリの北、サンマルタン運河に沿った裏町は、水門や橋、帯のような公園のある静かな区域で、ほとんど車の出入りのないところでした。
そこにひっそりと立つ庶民的な宿屋が、北ホテルです。
その晩は、公園の管理人の娘リュセットが聖体拝受したお祝いで、ホテルの食堂は賑やかでした。
やがて玄関に若い男女が現れ、1夜の宿を頼みます。 メイドのジャンヌが、二人を二階へ案内しました。
部屋へ入るとすぐ、二人は悲しい顔で抱き合います。
男はピエール(←ジャン・ピエール・オーモン)といい、失業したところでした。
女は彼の恋人ルネ(←アナベラ)で、身寄りのない孤児。
二人とも頼りる家族や親戚がなく、追いつめられて、心中しようとしていたのです。
やがてピエールが、最後の持ち金で買ったピストルを取り出し、ルネを撃ちました。
血を流してベッドに倒れるルネ。
その姿を見て、ピエールは足がすくんでしまい、動けなくなりました(オィ)
銃弾の音を聞きつけた隣室の男エドモン(←ルイ・ジューヴェ)が、部屋へ入ってきます。
パニックに陥った青年を見つけるとすぐ、エドモンは逃げろと目で合図。
反射的に、ピエールは窓から飛び出し、ピストルを公園に投げ捨てて走っていきました。
陸橋にたどり着いたピエールは、身投げしようとしましたが、勇気がなく(オーイ)、あちこちさまよったあげく、明け方に警察へ自首しました。
残されたルネは、幸いにも軽傷でした。
警官が、ピエールを連れて調査にやってきます。 ルネは、殺人未遂ではなく合意の上の心中だと、警官に話しました。
ピエールはそのまま、未決囚の拘置所入り。
ルネのほうは、行き場所がないので、ホテルの主人が同情して、メイドに雇ってくれました。
若くて綺麗なルネを、泊り客や隣人たちはさかんに口説きます。
怪我したルネを最初に見つけたエドモンも、態度には見せないものの、密かにルネに夢中でした。
それを愛人のレイモンド(←アルレッティ)に見抜かれて、喧嘩別れしたぐらいです。
やがて刑務所でピエールと面会したルネは、彼がすっかり暗くなってひねくれているので、失望しました。 心中する勇気がなかった自分を恥じているピエールは、心にもなく、ルネに別れようと言ってしまいます。
ルネはやけになりました。 エドモンが昔のやくざ仲間に追われているのを知り、彼をくどいて、駆け落ちしようと誘います(ヤバ)
もともとルネを愛しているエドモンには、渡りに舟でした。
二人はマルセイユ港まで行きますが、ルネはやっぱりピエールに未練があって、こっそりパリに戻ってしまいます(裏切りだー)
今度会いに行ったとき、ピエールは後悔していて、絶対に別れたくないと言いました。 ルネは、釈放を待つと約束し、二人はささやかな将来の夢を語り合いました。
7月14日、革命記念日、パリの町は歌と踊りと花火の音で大変です。
ルネが忙しく、客達に酒やケーキを配っていると、マルセイユから戻ってきたエドモンが前に立ちました。
気が咎めて目を上げられないルネに、エドモンは怒らず、逆に、ピエールがいよいよ明日の朝釈放されると教えます。
喜ぶルネを残して、エドモンはホテルの自分の部屋に。
そこには殺し屋のナザレトが待ち伏せしていることを、エドモンは知っていました。
やがて響いた銃声は、花火の音にかき消されて、誰の耳にも届きませんでした(哀)
翌朝早く、ピエールがルネを迎えに来ます。
エドモンの最後を知らない二人は、小さな荷を持って、再出発の旅に出ていきました。
ふられて希望を失いながらも、グッとこらえて死を選ぶエドモンが、渋いですね〜。
背が高く、声が低く、実に悪そうな(ゴメン)ルイ・ジューヴェ氏が、見終わった後は凄くかっこよく思えます。
やはり男はヤセ我慢が素敵!(勝手な意見)
高校のとき、初めてこのモノクロ映画を見て、アナベラさんのファンになりました。
で、原作になったウージェーヌ・ダビの「北ホテル」を読んだんですけど、全然映画と違って、ガッカリ。
心中未遂と、メイドになるのしか、同じ場面がないんだからー(怒)
後は、ブスで無愛想なルネと、しけたホテルの客たちとの陰気なからみだけ。
よくあの原作から、こんなロマンスを思いついたもんだー(謎)
web拍手ありがとうございます! 小話、あと少しで仕上がりそうです(喜) ただ、直したい個所がいくつかあるので、アップするのは来週の初めごろになるかな? 題は「幻の人」です☆
《?》、《?》、《氷の城》、《?》にご感想を寄せてくださった方々、ありがとうございました!

